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ー原状回復の保証内容を理解して安心して退去するためのポイントー

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原状回復の保証とは何かを知ろう

「原状回復の保証」と聞いても、なんとなく工事後の安心材料というイメージはあっても、実際にどこまで守ってくれるのか、はっきり説明できる方は多くありません。退去時やテナント入れ替えのタイミングでしっかり理解しておくと、万が一の不具合が起きたときにも落ち着いて対応でき、余計なトラブルを防ぎやすくなります。ここでは、原状回復の保証の基本から具体的なチェックポイントまで、順番に見ていきましょう。

原状回復の保証の基本的な考え方

原状回復の保証とは、工事完了後に一定期間内であれば、施工不良が原因の不具合について無償で補修や再施工を行うという約束のことです。例えば、張り替えたばかりのクロスがすぐにめくれてきた、床材が短期間で浮いてきた、水まわりのシーリング部分から水漏れが発生した、といったケースが代表的です。
ポイントは、「施工の不備が原因かどうか」という点であり、通常使用の範囲内で起きたトラブルであれば、保証の対象になる可能性が高くなります。

保証対象になるケース・ならないケース

保証対象になるのは、主に施工のやり方や材料の選定ミスなど、業者側の責任によって発生した不具合です。一方で、入居者の使い方が荒かった場合や、重い家具をずらしたことで床に傷が付いたようなケースは、保証の対象外になることがほとんどです。
また、地震や水害などの自然災害による損傷も、通常は保証の範囲に含まれません。どこまでが保証の対象になるのかは、契約時の説明や保証書の内容によって異なるため、後から慌てないよう事前に確認しておくことが大切です。

契約書やガイドラインとの関係

原状回復の保証を考えるときは、工事契約書や賃貸借契約書、管理会社の運用ルールなどをセットで確認することが重要です。国土交通省のガイドラインでは、原状回復の考え方や負担区分の目安が示されていますが、実際の運用は物件ごとに異なることもあります。
保証の内容や期間が曖昧なままだと、「ここまで直してもらえると思っていたのに対応してもらえなかった」といった認識のズレが起こりやすくなります。気になる点があれば、契約前・工事前のタイミングで質問しておくと安心です。

原状回復工事の保証内容と期間をチェックしよう

次に、具体的にどのような保証内容が多いのか、どのくらいの期間が設定されることが多いのかを見ていきましょう。保証は「ついているかどうか」だけでなく、「どこまで・どれくらいの期間」という中身が重要です。契約前にポイントを押さえておくことで、後から困るリスクを減らせます。

保証期間の目安と考え方

原状回復工事の保証期間は、工事内容や業者によってさまざまですが、一般的には半年から1年程度を目安として設定されることが多いです。クロスや床材などの内装仕上げは比較的短めの保証期間、設備交換や配管工事などは少し長めの保証期間が設定されるケースもあります。
大切なのは、保証期間のスタートが「工事完了日」なのか「引き渡し日」なのかを確認することです。入居開始時期とずれていると、実質的な保証期間が短くなることもあるため、契約書や保証書の記載をしっかりチェックしましょう。

保証対象となる不具合の具体例

保証対象となる不具合には、いくつかの典型的なパターンがあります。例えば、クロスのはがれや浮き、床材の反りやきしみ、コーキング部分の早期劣化、水まわりからの漏水、建具の立て付け不良などです。
こうした不具合が短期間のうちに発生した場合、「施工の仕方に問題がなかったか」「材料の選定は適切だったか」といった点がチェックされ、業者側の責任が認められれば、保証による補修が行われることになります。

保証の対象外になりやすいケース

一方で、保証の対象外になりやすいケースも把握しておきましょう。代表的な例としては、入居者による明らかな過失・故意による破損、重い家具の移動で付いた深い傷、ペットによる汚れや臭い、タバコのヤニ汚れなどがあります。
また、通常の経年劣化も保証対象外となるのが一般的です。保証はあくまで「施工や材料の不具合」に対するものだという前提を理解しておくことで、過度な期待や認識のズレを避けることができます。

原状回復の保証トラブルを防ぐための実践ポイント

最後に、原状回復の保証をめぐるトラブルを避けるために、オーナー側・入居者側の双方が意識しておきたいポイントを整理してみましょう。少しの工夫で、後々のやり取りがスムーズになり、お互いに納得しやすい形で原状回復を進めることができます。

工事完了時のチェックと記録を残す

まず重要なのは、工事完了時のチェックを丁寧に行い、その状態を記録として残しておくことです。オーナーや管理会社が立ち会い、仕上がりを確認しながら気になる点があればその場で指摘し、必要に応じて手直しを依頼します。
あわせて、写真や動画でビフォー・アフターを記録しておくと、後から不具合が発生した際に「いつからあったのか」「施工直後はどうだったのか」を冷静に振り返る材料になります。

保証書・見積書・請求書を整理して保管する

保証に関するトラブルの多くは、「そもそもどんな保証内容だったか覚えていない」「書類が見つからない」という状態から生まれます。工事完了後に渡される保証書や見積書、請求書などは、ファイルやクラウドストレージなどでまとめて保管しておくと安心です。
特に、保証期間や対象範囲、連絡先が書かれている書類は、いざというときの頼りになる情報です。日付順や物件ごとに整理しておくことで、必要なときにすぐ取り出せるようになります。

不具合発生時は早めに連絡し、内容を整理して伝える

保証期間内に不具合が発生した場合は、できるだけ早めに施工業者や管理会社へ連絡することが大切です。その際には、発生した場所や状況、気付いたタイミング、不具合の様子などをできるだけ具体的に伝えると、対応がスムーズになります。
「いつか連絡しよう」と後回しにしている間に保証期間が過ぎてしまうと、無償対応が受けられない可能性が高まります。気になる点に気付いた段階で、写真を撮っておく、メモを残しておくといった小さな行動が、トラブル回避につながります。

原状回復の保証は、工事の品質を守り、オーナーや入居者の安心を支える大切な仕組みです。保証の内容や範囲を正しく理解し、契約書や書類をしっかり確認しておくことで、万が一のトラブルが起きたときにも落ち着いて対応できます。退去や工事のタイミングが近づいている方は、ぜひ一度、原状回復の保証について見直してみてはいかがでしょうか。

C.i.P株式会社は、東京都練馬区を中心に原状回復やハウスクリーニングを承っております。当社は、スピード感のある原状回復を心掛けております。空室の期間をなるべく短くしたいオーナー様・管理会社様は、ぜひ当社におまかせください。

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