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ー原状回復の修理で損しないための基本と実務:退去前後の判断ポイントー

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原状回復の修理は「直せばいい」ではない:まず負担区分を整理する

原状回復の修理というと、壊れたところを直して出ていくイメージが強いですが、実務では「誰の負担で、どこまで直すか」を先に決めないとトラブルになりやすいです。生活していれば避けられない劣化まで借主が修理すると、不要な出費になります。逆に、放置して悪化させた傷みは借主負担になりやすく、後から大きな請求につながることもあります。修理の前に、契約書・特約・入居時の記録・現在の写真を揃え、事実ベースで話せる状態を作るのが近道です。

ここからは、判断の軸と確認手順を分かりやすく整理します。

経年劣化と過失の見分け方:原因と進行度で考える

経年劣化は時間とともに自然に起きる変化で、基本的には家賃に含まれる考え方です。日焼けの色あせ、軽い擦れ、設備の寿命による不具合などはこの範囲になりやすいです。一方、故意・過失、手入れ不足、通常の使い方を超える傷みは借主負担になりやすいです。例えば、水漏れに気付いたのに放置して床が腐食した場合は、原因が設備側でも悪化させた部分が論点になります。

契約書と特約のチェック:固定費か実費かを必ず確認する

修理費用の話で混乱しやすいのが「一律でかかる費用」と「実費で請求される費用」が混ざることです。特約に清掃費や修繕費の定めがある場合、対象範囲、条件、金額の考え方を確認します。あいまいなら退去連絡の段階で質問し、回答を文面で残すのが安全です。電話だけだと後で認識違いが起きやすいので、要点はメール等でまとめましょう。

よくある修理項目別:自分で触る前に知っておきたい注意点

原状回復の修理で悩みやすいのは、壁・床・水回り・建具など、見た目が気になる場所です。ただし「自分で直した方が安い」と判断して手を入れると、仕上がり不良や素材の傷みで逆に高くつくことがあります。基本は、状態を写真で記録し、管理会社に相談してから動くことです。特に賃貸は、部材や色味の統一が重視され、部分補修が難しいケースもあります。先に確認しておけば、不要な全面交換を避けられる可能性もあります。

修理の可否は、場所ごとにポイントが違います。代表的な項目を押さえておきましょう。

壁紙・クロス:小さな穴でも「部分」か「一面」かが変わる

画びょう跡のような小さな穴は、通常使用の範囲と扱われることもありますが、範囲が広いと補修の対象になりやすいです。自分で補修材を使うと、色味が合わず目立ってしまい、結果的に張替え範囲が広がることがあります。気になる場合は、写真を添えて「部分補修で足りますか」と確認し、指示が出てから対応するのが安全です。喫煙のヤニや結露放置のカビは負担が重くなりやすいので、清掃と換気も合わせて検討します。

床・フローリング:研磨やワックスで傷を増やさない

床の線傷やへこみは、重い家具の移動で起こりがちです。自己流で研磨したり、強い洗剤でこすったりすると、ツヤ落ちや色ムラが出て補修が難しくなります。まずは掃除で汚れを落とし、傷が残る場合は管理会社に相談します。張替えと言われても、部分補修や補修シートで対応できることもあるので、範囲と理由を確認しましょう。水濡れ放置は負担が重くなりやすいです。

退去前の進め方:見積もりと立ち会いで修理を増やさないコツ

退去が決まったら、修理の対応は「立ち会いまでに何をするか」を逆算して決めます。焦って全部直そうとすると、仕上がりの差や追加の傷で論点が増えます。まずは荷物を減らし、現状を撮影し、清掃で改善する部分と修理が必要な部分を切り分けます。立ち会い当日は、指摘箇所をその場で撮影し、説明をメモします。納得できない項目は即決せず、見積書を確認してから回答する方が安全です。

ここでは、当日の流れをスムーズにするための具体策をまとめます。

修理が必要か判断するチェックリスト:まずは分類する

・汚れで落ちそうか、素材が傷んでいるか
・入居時からあった可能性があるか
・放置で悪化したか、すぐ対応していたか
・部分補修で済むか、範囲が広いか
この分類ができると、会話が感情論になりにくいです。退去前の写真で現状を固定します。

立ち会いでの質問例:範囲と根拠を言語化してもらう

「どの箇所が借主負担ですか」「その判断の理由は何ですか」「部分補修では難しいですか」「見積の作業範囲はどこまでですか」といった質問を用意すると、説明が具体的になります。指摘が多い場合は、優先順位をつけて確認します。口頭説明は後で忘れやすいので、要点はメールで再確認すると安心です。

請求後の対応:見積書の読み方と修理費を適正化する交渉術

請求書や見積書が届いたら、金額だけで判断せず、内訳を分解して確認します。特に「一式」と書かれた項目は、範囲が不明で誤解が起きやすいです。確認の順番は、場所、作業内容、範囲、単価の順です。写真や立ち会いメモと照合し、必要性が説明されているかをチェックします。納得できない点は、事実と質問を短くまとめ、期限を決めて返信します。妥当な負担で支払うための確認だと伝えると話が進みます。

交渉は言い方で結果が変わります。型を作って進めましょう。

見積書の確認ポイント:一面張替えか部分補修かを分ける

クロスや床は、部分補修が可能かどうかで費用が大きく変わります。全面交換が必要と言われたら、理由と範囲を確認します。例えば「同一品が廃番で色が合わない」「劣化が広がっている」など、具体理由があれば判断しやすいです。理由が曖昧なら、写真付きで再説明や再見積を依頼します。

連絡文の型:事実→確認→要望で簡潔に伝える

「該当箇所は入居時からあり写真があります」「見積の範囲が一式となっているため、作業範囲と根拠を教えてください」「部分補修の見積もりも提示してください」のように、事実、確認、要望の順で書きます。感情的な表現を避けると、相手も対応しやすくなります。

原状回復の修理でやってはいけないこと:余計な負担を増やさない

最後に、修理で失敗しやすい行動を押さえておきます。よくあるのが、無断で業者を手配して直してしまうことです。仕上がりや部材が合わないと、やり直しが必要になり二重コストになります。また、連絡を放置すると、相手の判断が既成事実になりやすいです。立ち会いで即決してしまうのも危険で、後から疑問が出ても覆しにくいことがあります。安全策は、勝手に手を入れない、記録を残す、文面で確認する、の三つです。これだけでもトラブルは小さくできます。

やりがちな失敗を避けつつ、現実的な落としどころを作るためのポイントを整理します。

無断修理を避ける:先に相談して「許可された範囲」だけ動く

どうしても自分で直したい場合でも、写真を添えて相談し、どの程度の補修なら問題ないか確認してから進めます。許可が取れれば安心して作業できますし、不要な修理も避けられます。作業前後の写真を残すと、説明がさらにラクになります。

記録を残す習慣:写真とやり取りが最大の保険になる

入居時、退去前、荷物搬出後の写真、そして連絡の履歴が揃うと、修理費の妥当性を冷静に判断できます。原状回復の修理は「直す技術」より「進め方」が重要です。段取りと確認を押さえて、損しない退去を目指しましょう。

C.i.P株式会社は、東京都練馬区を中心に原状回復やハウスクリーニングを承っております。当社は、スピード感のある原状回復を心掛けております。空室の期間をなるべく短くしたいオーナー様・管理会社様は、ぜひ当社におまかせください。

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